https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190112-00443627-nksports-spo
山梨学院大・上田監督悲痛 日清撤退で選手内定消滅

山梨学院大の上田誠仁監督は8日昼に突然、連絡を受けた。うわさは耳にしていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190112-00000031-tospoweb-spo
日清陸上部「駅伝撤退」の重大波紋 東京五輪1年半前に名門にいったい何が

1995年創立の同社陸上部は、アテネ五輪マラソン6位の諏訪利成(41=
現コーチ)ら五輪選手を輩出。マラソン日本記録保持者の大迫傑(27=現ナ
イキ)も所属の過去があり、長らく日本長距離界をけん引してきた。財団を通じ
た若手の海外挑戦支援、小学生大会への協賛の実績もあるだけに、各方面に少
なからぬ影響を及ぼしている。

 日本陸上競技連盟の麻場一徳強化委員長(58)は「びっくりしている。
アスリートの受け皿も小さくなる。東京五輪も近いので残念」と困惑を隠せない。
ある実業団監督は「他の実業団チームに影響を及ぼす可能性も否定できない」と
懸念。

青山学院大の原晋監督(51)も「追随するチームが出ないことを願う」
とそれぞれツイッターで思いをつづった。

本紙の取材に対し、同社広報は「さまざまな環境が変化したことから、
世界を目指す選手の競技活動をサポートする体制に切り替えることとなりました」
との方針を説明。入社を予定していた大学生2選手については「内定取り消しと
いう報道が見受けられますが、そういった表現は当社としてはつらいです」と悲
痛な思いを吐露しつつ「十分な練習の環境を提供することができなかったため、
他のチームで活動できるよう関係各所と調整中。誠心誠意、対応していきます」
と新天地が決まるまで支援するという。

日清食品といえば、テニス界のトッププレイヤーの錦織圭(29)、大坂なおみ
(21)が所属。ともに14日開幕の4大大会、全豪オープンに出場する予定で、
同社はコラボ商品やイベントなどで両者をプッシュしている。大坂が昨年の全
米オープンを制覇した際は株価も上昇。それだけに、こちらの“撤退”につい
ては「そのような話は一切ありません」と完全否定した。

 以前、同社は2人の活躍について「創業者の安藤百福はいくつもの壁を乗り越
えて『チキンラーメン』『カップヌードル』を発明し、ゼロから新たな市場を開
拓しました。世界の強豪を相手に戦う錦織選手、大坂選手の活躍は、まさにその
象徴です」と見解を述べた。その安藤氏をモデルにしたNHK連続テレビ小説
「まんぷく」が今まさに大好評で放映中。「今回の陸上競技部の件と、朝ドラ
は特に関係がありません」(同社)