自分的にこの人の最高傑作は「めぞん一刻」で間違いないと思ってるが、
その理由として作中に時間経過があるからなんだよな。
「うる星」や「らんま」は時間経過無しで同じ事延々繰り返す「サザエさん」方式だから、読んでいてあまり先が気にならず、次第に飽きてくる。
登場人物の増減はあっても、一巻と最終巻で人間関係に基本的な変化がないから。
「めぞん」は五代が大学生から社会人になって、響子さんも三鷹と決着付けて、もう元に戻れない展開にしてあのラストを迎えるからカタルシスが生まれる。
何にしても「ツンデレ」という言葉が生まれる遥か以前に響子さんがツンデレをやってて、しかも今までに山ほど乱造されたアニメやラノベキャラの似たり寄ったりのツンデレキャラより遥かに上手いツンデレをやってるっていうね。
30年以上前の作品で、このクオリティーはもう神としか言いようが無い。