会場入りは予定より1時間遅れた。銀座で一日買い物をしてベルサーチで服を揃えた。叙々苑で焼肉を食べ、富士山を見に行こうとした。
さすがに運営サイドが「試合に間に合わない」と止めたが、総勢、約50人でやってきたメイウェザー一行は観光気分だった。
到着が遅れたため天心のテーピングチェックにメイウェザーのスタッフが間に合わず一から巻き直させた。
控え室にはチキンとアイスクリームを用意させ、一切、ウォーミングアップもしなかったという。
「3ラウンドなら寝ていても戦える」の豪語は嘘ではなかった。
試合後、すぐにプライベートジェットに乗って帰国、米国でのカウントダウンに間に合わせたいと希望していたメイウェザーだが、
「メディアに敬意を示したかった」と、会見をキャンセルせずにインタビュールームにやってきた。
再び日本のファンや関係者へ感謝を述べ天心へエールを送った。
一方的に長々と話を続けている最中に時刻は午前0時を越えた。
テレビ画面でそれを確認すると「ハッピーニューイヤー」と新年を告げた。