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2018年12月19日 11:43

アメリカの映画監督で女優のペニー・マーシャルが、12月17日に糖尿病に伴う合併症のためカリフォルニアの自宅で死去。75歳だった。NY Daily Newsなどが報じている。

1943年10月15日生まれ、米ニューヨーク出身のマーシャルは、ニューメキシコ大学卒業後にテレビ女優としてデビュー。1970年代から1980年代にかけて放送されたテレビドラマ「ラバーン&シャーリー」での演技が評価され、通算3度ゴールデングローブ賞の女優賞(ミュージカル / コメディ部門)にノミネートされた。

1986年にはウーピー・ゴールドバーグが主演した「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」で映画監督デビューを果たす。トム・ハンクスが主演を務めた「ビッグ」は、女性監督による作品として初めて興行収入1億ドルを記録した。ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズが共演した「レナードの朝」では、1991年の第63回アカデミー賞で作品賞を含む3部門にノミネート。翌年には女性だけの野球リーグで奮闘する選手の活躍を切り取った「プリティ・リーグ」を発表。同作は日本の報知映画賞でも海外部門作品賞を受賞している。

そのほか監督作にデンゼル・ワシントンとホイットニー・ヒューストンが共演した「天使の贈りもの」、ドリュー・バリモアが主演を務めた「サンキュー、ボーイズ」などがある。プロデューサーとしても活躍し、ラッセル・クロウ主演の「シンデレラマン」、リメイク版「奥さまは魔女」などに携わった。2004年にはウォーク・オブ・フェームに名を刻み、ハリウッド殿堂入り。近年はテレビシリーズの女優として活躍した。監督としての遺作は2019年1月に米公開予定のドキュメンタリー「Rodman(原題)」。スポーツ好きとして知られたマーシャルが、NBAのかつてのスター選手デニス・ロッドマンに迫る作品だ。

Twitterではハンクスのほか、リース・ウィザースプーン、ヴィオラ・デイヴィスといった映画人が哀悼の意を表している。

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