演歌の大御所・北島三郎(82)が、大みそかのNHK紅白歌合戦に特別枠で復帰を果たし、サブちゃんの周囲はまさに“お祭り騒ぎ”。
その一方で「復帰するかも!?」と騒がれながら、果たせなかったのが和田アキ子(68)だ。
今年はデビュー50周年で新曲もヒット、平成最後の紅白に出場すれば40回目の節目だっただけに復帰への条件は揃っていたが、かなわなかったのはナゼか? 
実は、紅白スタッフの間に強烈な“和田アレルギー”が残っていることを本紙は突き止めた――。

特別企画で出演することになった北島とその周辺は大いに盛り上がっていることだろう。

ある音楽関係者は「北島さんが卒業発表(2013年)した翌年から、NHKは『出てもらえないか』とオファーを続けていた。
それこそ毎年のように『自宅からの中継でもいい』とか『何なら審査員で』『ゲストでいいから』と、いろいろな条件で引っ張り出そうとしていた。
視聴者から『紅白で見たい』という声が届いていたのは確かですからね。
今回、その思いが実現してNHKも相当、喜んでいるんじゃないんですか」と明かす。

さらに15〜17年までは、北島の愛馬・キタサンブラックが日本の競馬界を席巻し、年末恒例の大一番・有馬記念にも3年連続で出走。
レース後、勝っても負けても「まつり」を熱唱する姿にNHKは悔しい思いをし、紅白出場を熱望するファンの声も年を経るごとに増していたという。

そんななか、ようやく実現した北島の紅白復帰。
どんなステージになるかは不明だが、大いに盛り上がることだろう。

こうした“お祭り騒ぎ”を横目に、復活できなかったのが和田だ。

1968年10月にシングル「星空の孤独」でデビューし、今年は50周年の節目の年。
5月には名古屋発の人気男性グループ「BOYS AND MEN」(略称・ボイメン)の研究生とコラボし「和田アキ子 with BOYS AND MEN 研究生」名義でシングル「愛を頑張って」をリリース。
これまで「天使になれない」(1971年)の8位が自己最高だったオリコン週間シングルランキングで2位に入るなど、大きな話題を集めた。

「このヒットでスタッフは、50周年の最後を飾るステージとしてふさわしいのは紅白と目標を定めた。
NHKに強いパイプを持つスタッフを動員して、なんとか紅白に復帰させようと必死になっていた」とはある音楽関係者。

一時はそれこそ、“さもありなん”という雰囲気になったとも言われていたが、結局のところ復帰はならず。
ある芸能プロ幹部は「紅白の出場者を見れば分かるが、
NHKとジャニーズの蜜月関係を考えれば、『研究生』とはいえ同系統の男性アイドルグループのボイメンが出るのは現実的には難しいでしょう。
しかし、それ以上に、局内での“和田アレルギー”が強かった」と語る。

きっかけとなったのは、2016年に落選したときの和田の対応だ。

当時、和田はファクスで「40回という節目でもありましたので、正直悔しい気持ちもあります」とコメント。
テレビ番組などでは、NHKからは前触れなくいきなり落とされたというニュアンスの発言をしていた。

だが、前出の幹部は「NHKとしては“何を言ってんだ!”という心境なんです。
実は“そろそろ紅白出場は難しいですよ”という話は、和田が落選した年の3、4年前からNHK側が毎年のように和田さんのスタッフに通達していた。
それを何とか先延ばしにしたNHKの“温情措置”や努力が、和田本人に伝わっていなかったようです。
それで、いざ落とすと決定したとき、本人は恨み節を連発。NHKにしてみれば逆恨みもいいところ、という印象がある」というのだ。

だからこそ、今年も選考から漏れた。

「節目の年だからといって出場させたはいいが、来年、落としたら、また何か言われないかとNHKサイドとしては当然、心配します。
今年入れなかったのも無理はないです」と同幹部は語る。

節目の年にようやくヒット曲が生まれたのに…和田のスタッフにとっては、なんとも悔しい結果になってしまった。

http://news.livedoor.com/article/detail/15713853/
2018年12月9日 11時0分 東スポWeb