<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

知り合いにゴルフのトップアマが何人かいる。その内の何人かは「イップス」に苦しんでいる。
パッティングで手が動かなくなる、アプローチショットでザックリする、ドライバーでのバックスイングが上がらない…。記者はまだ下手なので、かかる気配もない。

野球でもイップスになる。中日にも、投球イップスと戦う選手がいる。6年目の右腕・福谷浩司投手(27)だ。
プロ入り2年目の14年に72試合に登板、2勝4敗11セーブ、32ホールド、防御率1・81の好成績を残した。
翌15年も19セーブを挙げるなど結果を残したが、一塁への送球でイップスを発症した。
「イップスと気付くのに1年ほどかかりました」。その期間に、送球だけでなく、投球の際にも影響が出るまでになっていた。

自ら関連の本をむさぼり読み、東京にいるイップス研究者にも会って克服に立ち向かった。
「勘違いされることがありますが、イップスになるのはメンタルが弱いとかじゃない」。
初めてイップスで失敗した場面を思い返し、直視することで徐々に症状は緩和されてきた。
今季は29試合、0勝1敗4ホールドに終わったが、秋季キャンプでは、積極的にブルペンで投げてきた。
「いい球が増えている。これをコンスタントに出したい。今年は開幕から1軍にいられなかった。来年は開幕からチームの力になれるようになりたい」。
来季の契約更改交渉では500万円ダウンの2300万円(金額は推定)でサインした。暗さはなかった。真っすぐ見据えながら話す福谷の目には、克服への自信が見えていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181207-00410763-nksports-base
12/7(金) 10:00配信

https://amd.c.yimg.jp/im_siggrXFq0TpY7Dg8JTZmFe6zJg---x400-y379-q90-exp3h-pril/amd/20181207-00410763-nksports-000-5-view.jpg

http://npb.jp/bis/players/21025137.html
成績