上沼恵美子トーク集 うちのお姉ちゃん編

ウチの姉、今失踪中なんです。昔海原千里万里で漫才やってた頃からよくいなくなってた。
もう本番、どうする?となって、お姉ちゃんの代わりに隣にニホンザルを置いて漫才した。でも誰も気づかない。今だから告白しますが千里万里の後半の漫才、ずっとニホンザルとやってたんです

お姉ちゃんが『恵美子、北島三郎さんや木村拓哉さんのサインもらって、オークションでお金にするから』と。
最初はもらっていましたが、面倒になってここ1年は私が書いてたんです。それがこないだバレた。オバマのサインをカタカナで、名前の上に『海原』と書いてしまったんです

うちの姉、中古マンションを買うたんです。千里万里の万里、歪んだ釣鐘みたいな顔した人。
管理費をなかなか払えなくて私も助けました。5年分も払わなきゃならなくて、家族総出で大変。姉は夜なべで針仕事、旦那さんは傘張り、息子さんは朝からしじみとり、娘さんは越後獅子……

兄弟3人で事業やろかと。お姉ちゃん覚えてらっしゃいますかね?奈良の大仏さんのお尻みたいな顔した。
あと真ん中の兄と私。でもすぐ兄が抜け、『今晩の米ない』と姉が抜けた。それから一人で細々事業を続けまして、そこそこの企業になりました。皆さんご存知かな?日本銀行って

うちのお姉ちゃん、ある朝起きてきたらすごい顔。『誰に落書きされたん?』言うたら『落書き違う、化粧や』。
目え真っ黒けやし口紅はみ出してる。それで外出たもんやから評判立ったんです、口裂け女て。姉妹揃って都市伝説言われてね。お姉ちゃんは口裂け女、私は口だけ女

姉って覚えてますか?五平餅みたいな顔した。
ある日知り合いに光りモノをあげたんですよ。でもそれはお姉ちゃんにあげる約束をしてた。お姉ちゃん怒鳴り込んできました。五平餅がお好み焼きみたいにワーッと

「息子が18歳の頃、精神修養のために旅に出しました。そりゃ厳しかった。三食ともおかゆと、おこうこ一切れ」
辻本「お寺ですか?」上沼「ううん、お姉ちゃんとこ。3日でゲッスゲスになります」辻本「お姉ちゃんよく暮らしてますねえ」上沼「お姉ちゃんは隠れて食べとんねん