阪神・矢野燿大監督(50)が、7日にオリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言して獲得を目指している西勇輝投手(28)と直接交渉することが分かった。
球団としては計3度目の交渉で、背番号16を提示することも判明。6日に誕生日を迎えた指揮官が“50歳初仕事”として口説くことになり、争奪戦は最終局面を迎えた。
ついに“再会”の時が訪れる。阪神は、7日に西と先月24日以来、3度目の交渉に臨むことが正式に決定。最後とみられる交渉の席には矢野監督が初めて同席することが決まった。

“恋人”との対面を翌日に控えた6日は50歳の誕生日だった。「49歳から50歳になると、また違うなと。ましてや今回、監督という立場になって(気持ちが引き)締まるというか。
監督という立場になって誕生日を迎えるというところでは(気持ちで)違うところはある」。
感慨をかみしめる間もなく、50歳としての初仕事が西との直接交渉になった。

既に球団としては2度の交渉を終了。
巨大資金を武器に獲得を目指していたソフトバンクとの一騎打ちが目された中、「誠意」で対抗してきた。
DeNAも含めて、唯一3度目の交渉が巡ってきた猛虎が争奪戦に終止符を打つ公算だ。

矢野監督は以前から「前に進むという感じであれば。もちろん、喜んで行かせてもらう」と直接出馬に前向きだった。
過去2度の交渉では2億5000万円前後をベースにした4年契約を提示済み。
7日には背番号16の用意を伝える。05年優勝監督でもある岡田彰布氏や安藤育成コーチらが現役時代に背負ってきた伝統の背番号。
通算74勝で来季先発陣の中核として期待する西に継承を期待した。

矢野監督は50歳を迎えた決意表明として改めて「ファンを喜ばせる」ことを誓った。
「1個しかない。喜ばせるしかないからな。それができたら選手も喜んでいるし、俺もうれしいし。それをやりたいだけやね」。
17年ぶり最下位に沈んだ今季からの逆襲へ西は必要不可欠な存在だ。
「こればっかりは縁なんでね」。直接対話で縁を結ぶ時が来た。15年秋の「プレミア12」ではバッテリーコーチと選手として同じ日の丸を背負った間柄。
思えば、3年前から縁があった。争奪戦は最終局面。もう「虎の西」誕生に時間はかからない。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/12/07/kiji/20181207s00001173022000c.html
2018年12月7日 06:45