Jリーグは“二極化”が進んでいくのか――。今オフはC大阪やJ2に降格した柏から選手の流出が相次ぎそうな一方、元
スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)を獲得した神戸など豊富な資金力で積極的に大物の補強を進めるクラブもある。

有望選手が特定のクラブに集中し、Jリーグはさらなる弱肉強食の時代に突入していきそうな雰囲気だ。

今オフに草刈り場となりつつあるのが、C大阪と柏だ。C大阪では、生え抜きとしてクラブを支えてきた元日本代表MF山口蛍(28)に大補強を進める神戸がオファーを出したとされ、
エースストライカーのFW杉本健勇(26)は浦和、万能選手として評価の高いMF山村和也(29)は川崎がそれぞれ獲得を狙っているという。

また今季17位で降格が決定し、来季は9年ぶりにJ2の舞台で戦うことになる柏にも激震が走りそうだ。複数の主力選手が移籍を希望しているとみられ、大幅なチーム再編は避けられそうにない。
あるJクラブ強化担当者は、柏の選手を来季の補強候補にリストアップしているとしたうえでこう語る。

「若手で実力のある選手や、外国人は移る選手も出てくるだろうね。海外に行く選手もいるかもしれないし(J2降格で)仕方ないことだが、柏は苦労するんじゃないか」

森保ジャパンで評価を上げている日本代表MF伊東純也(25)はドイツやベルギーなど欧州クラブが獲得を検討しており、今冬の移籍市場で海を渡る可能性が大。
若手有望株でも、将来代表で主力を担える逸材との呼び声が高いU―21日本代表MF中山雄太(21)や“長友2世”と期待されるDF小池龍太(23)が複数クラブからターゲットとなっている。
FWクリスティアーノ(31)ら助っ人勢にも国内外のクラブが熱視線を送っている。

一部の強豪の戦力はますます巨大化し、“搾取”されるクラブは選手の流出が加速する――。
二極化が顕著になっていきそうな状況に、Jクラブ幹部は「そうなると思うよ。強いチーム、お金のあるチームは良い選手を集めていくでしょ。
上位でも引き抜かれる選手が出てくる。勝ち組と負け組がハッキリしていくんじゃないか」と指摘する。

バルセロナとレアル・マドリードに戦力が集中しているスペイン1部リーグのように、Jリーグも“格差社会”となっていくのか。

12/6(木) 16:33配信 東京スポーツ
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