貴公俊が十両に昇進した時の会見で記者から「師匠の言葉で一番心に残っているものは?」と
問われて何も答えられなかった これを見てやばいんじゃないのかと思ったら、案の定だった

この質問は、翻訳すれば「いま一番大事にしていることは何か」というもので、答え方はいろいろと
ある(競技者として、人間として、その他)が、要するにこれは何も考えていない(その時点で自分が
大事にしているものは何もない)ということを意味していたと思う

おそらく貴乃花は何も「教育」していなかったのだろうと思う 人間としてまだまだ成長過程にある
弟子に対して、人として、力士としての心得を何も教えず、ただ相撲の稽古だけをつけていた
こういうのは教えるだけではだめで、自ら考えさせて自分なりの答えを見つけさせないとダメ
それができて初めて積極的に「教え」として守ろうという気になる

もっとも貴乃花自身もそうした「教育」は受けなかったに違いない だから、「教育」できない
協会はことあるごとに講習会を開いているようだが、「ああしろ、こうしろ」では身につかない
何をすべきか、自分でその答えにたどりつけるような「教育」をやってほしい