ヤクザの前では人々は誇りを踏みにじられ、屈辱に耐えている。私がヤクザを許せないのはそこなのです。
ヤクザが人々を恐怖で支配し、それによって意志決定の自由を奪い、人々に屈辱の人生を強いることなのです。

映画というものは悪役がよくてはじめて生き生きするので、どうしてもヤクザの描写に熱がこもってしまう。
ヤクザを否定する映画でありながらヤクザを愛情こめて描きすぎたかな、と少し反省しております(笑)
『「ミンボーの女」パンフレット』より