https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181206-00000004-jct-soci
30キロ以上の体重差 一撃はLヘビー級とミニマム級ほどの違い

暴行事件の被害者から一転、加害者となった貴ノ岩。昨年10月に自身が被った
暴行事件と今回の事件は、その性質が大きく異なる。

貴ノ岩と元日馬富士は番付こそ大きく異なるが、同じ関取で同郷の先輩後輩
という関係の中で起こったもの。

だが、今回は関取と付け人との間による、いわば絶対服従の関係にある中で
起こった暴力事件で、より悪質である。

三段目の貴大将は身長174センチ、体重118.5キロと、力士としては小柄である。
一方の貴ノ岩は身長182センチ、150キロの堂々たる体格の持ち主。貴ノ岩の供述
によれば、平手と拳で4回から5回ほど殴ったとのことだが、体重が30キロ以上
も重い力士が本気で殴れば、暴行事件ではなく傷害事件に等しいだろう。

ボクシングでいえば、最軽量のミニマム級(47.6キロ)の選手が、14階級上の
ライトヘビー級(79.3キロ)の選手にノーガードで殴られるようなもの。
関取と三段目では、体力的な違いは明らかで、日本ランキングにも入っていな
い選手と、世界王座をうかがう世界トップクラスの選手ほどの差がある。

実際、幕内力士の張り手は強烈で、張り手一発で体重150キロ以上もの力士を
土俵に沈めるだけの威力を秘める。暴行を受けた貴大将は、大きな外傷は見ら
れなかったが、頬が腫れあがるほどの傷を負った。数発殴られただけでもそれ
ほどの傷跡を残すほど、幕内力士の力はケタ違いなのである。

プロボクサーの拳は時に「凶器」とみなされ、素手で一般人に危害を加えた場
合、傷害罪に問われる。今回は同じ力士同士による暴行事件だが、幕内力士の
一発は、重量級のプロボクサーのパンチに匹敵するほどの破壊力を持つ。
幕内力士の拳もまた、「凶器」であると言っても過言ではないだろう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181206-00000057-sph-spo
貴ノ岩に暴行を受けた力士の母「とくダネ!」の取材に「訴えてやりたい」

番組では被害を受けた力士の母親と兄を取材。貴ノ岩は付け人の力士が財布を
忘れたことで暴力をふるったという。息子から電話があったという母は、暴行
時に「お酒が入っていることは子どもから聞きました」と明かした。さらに
「親方とおかみさん、部屋に関しては訴えたりすると申し訳ないっていうのが
あるんですよ。でも、貴ノ岩に関しては訴えてやりたいっていう気持ちがある」
と思いを明かしていた。

 兄も弟から貴ノ岩について「大変って聞いていて、わがままで」
などと聞いていたと話し「遅かれ早かれ、この(報道に)なると思っていたん
ですよ」と明かしていた。