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立場で、北の富士の手先として
働いていたことが私の心の中で大きく影響していたことは事実だ。

■橋本成一郎氏の証言
「板井が大乃国に強烈な張り手をかましていたのは、千代の富士の
指示だったようです。最初の1発はたまたまうまく決まって倒れてしまった
ようですが、そのあとからは千代の富士から張り手1発につき50万円の金を貰い、
大乃国戦に勝てば祝儀も出たと板井が話してくれたことがあります。
板井は千代の富士との対戦成績が0勝16敗で、完全に軍門に降っていましたが、
大乃国とは8勝8敗で天敵ぶりが評価されていたようです。もちろん序ノ口から
十両までを5場所で通過という最短記録保持者であるという実力に加え、
花乃潮(8勝3敗)や大錦(7勝1敗)などのガチンコに強く、小錦、
霧島などの大物食いが気に入られ、注射の中盆役にピッタリだと
思われていたようです。
 最後は千代の富士とはうまくいかなくなってしまったようです。太刀持ちを
しても金をくれないとか言って、その頃から大乃国を張らなくなりましたね。
千代の富士はもともと嫌いな力士だと、板井の方では言っていましたからね」


 大乃国が千代の富士をはじめ、多くの力士からあまりにもイジメられていたのが
気になり、 私は弟子の一人に聞いたことがある。その弟子が言うには
「大乃国は十両時代に注射をやっていたのに、入幕と同時にいい子になって
しまったのが、注射力士たちには気に入らないんだ」ということだった。
それで千代の富士が、「大乃国には挨拶するな」と号令を出したりして、
支度部屋でもみんなに無視されるようになった。