1981年、「悪霊島」を書き上げた横溝正史は79歳で病身であったが創作意欲は失われず、次作金田一モノ「女の墓を洗え」の構想を練り執筆準備を進めていたという
しかし執筆が始まる前の1981年の年末に横溝正史はガンで死去した
このため「女の墓を洗え」とこの作品とともに1979年の予告に登場した「千社札殺人事件」(これも金田一モノだという)は構想のみで執筆されずに終わった
「女の墓を洗え」のプロットについて流布しているものがあるが、横溝本人は「女の墓を洗え」の時代設定を「悪霊島」翌年の昭和43年とする予定というくらいしか語っていない