サッカーJ1は12月1日、最終節を迎える。すでに川崎が2連覇を果たし、長崎と柏のJ2への自動降格が決まった。焦点はJ1参入プレーオフに回る16位をめぐる残留争いだ。

絡むのは現在12位の横浜Mから16位の名古屋までの5チーム。勝ち点差1の間にひしめいている。全チームとも勝てば自力で15位以上を決められる。引き分け、敗戦なら、他会場の状況にもよるが、16位となる可能性が出てくる。

 注目は14位湘南と16位名古屋の直接対決だ。

 両チームは勝ち点40で並んでおり、勝った方は無条件でJ1残留が決まる。目標へ明確だ。負けても15位以上の可能性がある湘南の梅崎は「勝つしかない。チームとしてステップアップするんだ、という思いでいけば結果はついてくる」と意気軒高だ。

 勝ち点40の15位鳥栖はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位以上を狙う3位鹿島と引き分け以上なら残留を手にできる。勝ち点41の12位横浜Mも、C大阪に大敗しない限り残留できる。

 状況を複雑にしているのは勝ち点41の13位磐田だ。勝ち点が並んだときに順位を決める要素となる得失点差が5チームの中で最悪のマイナス12。すでに優勝を決めている川崎に敵地で敗れれば、残留への雲行きが怪しくなる。各チームは他会場の戦況にも目を光らせ、臨機応変に戦い方を変える必要性が出てくる。

 3位までに与えられるACL出場権争いも激しい。2位広島から4位札幌までの勝ち点差は2。広島と札幌は直接対決する。ともに天皇杯では敗退。ACL出場権はリーグ戦の順位次第で、ホームで戦う札幌は初のACL出場へ士気が上がる。

 最終節は1日午後2時に全9試合が同時にキックオフされる。この90分で命運が決まる。(小川寛太)

11/30(金) 22:10配信 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181130-00000625-san-socc

順位表
https://web.gekisaka.jp/competition/standings?id=208