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米任天堂は11月28日(現地時間)、11月22日から26日までの5日間に、ニンテンドースイッチが売上面で2つの記録を達成したと発表しました。

1つは、この5日間で「過去に最も売れた任天堂製品」だったWiiの販売記録を更新したこと。もう1つは、スイッチの週間売上が過去最高に達したこと。実際、Adobe Analyticsを通じた情報でも、スイッチがこの期間中に米国で最も売れたビデオゲーム製品だったとされています。

アメリカでは11月の第4木曜日(感謝祭)の翌日にあたる日が「ブラックフライデー」と呼ばれ、年末セールが始まる日とされています。そして次の月曜日が「サイバーマンデー」とされ、この間は年末商戦の先行きを占う期間と見なされています。

米任天堂社内の売上高データによると、スイッチのハードウェア売上は前年同期の115%増加、つまり2倍以上とのこと。アメリカでの累計販売台数は820万台を超え、デジタルダウンロードを含むファーストパーティ製(任天堂製)ゲームの売上は5日間で100万本を突破し、前年比で78%増とされています。

そして5日間における任天堂製品の売上合計は2億5000万ドル以上。ニンテンドー3DSやNintendo Entertainment System:NES Classic Editio(ファミコンミニの米国版)などを含めたハードウェアの総売上高は、前年比で45%増加したといいます。

さらにアメリカでは11月16日発売の『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』は150万本を突破、『スーパー マリオパーティ』はシリーズ史上最速で100万本を達成したと報じられています。

累計販売台数が1億台を突破したWiiは、任天堂にとっては特別な重みを持つハードウェアです。今年初めの2018年3月期第3四半期決算説明会においても、スイッチの普及スピードがWiiと比肩し、地域によっては上回るペースであると強調されていました。

たった5日間の瞬間最大風速とはいえ、年末商戦のスタート地点で悲願のWii超えを果たしたスイッチ。「年末商戦前に輝きを失っている」とする米メディアの報道もありましたが、この後には任天堂の切り札とも言える『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の発売も控えており、今後どのような推移を見せるのか注目していきたいところです。

11/30(金) 13:06
Engadget 日本版
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