広島・福井優也投手(30)と楽天・菊池保則投手(29)の1対1の交換トレードが成立し、
29日、両球団から発表された。先発補強が急務の楽天と投手全体の底上げを図る広島の思惑が一致した。

 福井は10年ドラフト1位で早大から広島に入団。1年目から8勝(10敗)を挙げるなど、
先発ローテの一角を守ってきた。だが15年に自己最多の9勝(6敗)を挙げたのを最後に成績が下降し、
今季は3試合の登板で0勝3敗、防御率8・40。5年ぶりの未勝利に終わった。

 菊池は07年の高校生ドラフト4位で常盤大学高から楽天に入団。
切れ味鋭い速球とスライダーを武器に14、15年は4勝を挙げた。この2年は未勝利だったが、
今季は9月に1軍昇格すると、先発1試合を含む3試合の登板で防御率1・38、
投球回を上回る15三振を奪う好投を見せた。

 福井は球団を通じ「突然のことで驚いていますが、ここまで育ててもらった広島カープとファンの方に
新天地で頑張って活躍している姿を見せることが一番の恩返しと信じて頑張ります」とコメントを発表した。
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