正念場はこれからだ。

西武の浅村栄斗(28)を獲得し、FA補強「一番乗り」を果たした楽天。9月に就任したばかりの石井一久GMが自身のFA経験を交えて
「移籍を経験しないで終わるのはもったいない」と説得し、「来てくれるだけで意味がある」と口説き落とした。

来月の入団会見を前に、石井GMは「初勝利」に酔いしれているだろうが、ウカウカしてもいられない。
というのも、楽天は来オフ、怒涛のFAラッシュが控えているのだ。

順調にいけば、則本昂大(27)、美馬学(32)、銀次(30)、岡島豪郎(29)が来季中に国内FA権を取得する。
エースの則本はメジャー挑戦を見据えているため権利行使の可能性が低い一方、来季で3年契約が満了。
オフにはポスティングシステムを利用しての大リーグ挑戦について球団と話し合うことを約束している。
このほか、今江と福山も故障者特例措置での取得が予想され、最多6人が流出する危険性がある。

「楽天は今季、リーグ最下位。チームは2013年に日本一を経験しているとはいえ、優勝経験はその1度だけ。
『もっと“上”を目指したい』と他球団移籍を希望する選手が出てくるかもしれません。そうなれば、チームは崩壊が現実味を増します」(球界関係者)

このFA予備軍たちはほとんどがレギュラー。西武から巨人へFA移籍した炭谷とはワケが違う。
ただでさえ楽天は層が薄く、銀次にいたっては一塁手、二塁手、三塁手の「一人三役」をこなしている。

1年後、「FAの波」の乗りこなし方で石井GMの真価が試されることになりそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181129-00000021-nkgendai-base
11/29(木) 12:00配信