モデルのk?ki,(15)が26日、女性ファッション誌「ELLE」(ハースト婦人画報社)が主催する「エル シネマアワード2018」の「エル・ガール ライジングスター賞」を受賞した。

授賞式には、自身がアンバサダーをつとめるシャネルの黒いドレスにピンクのグローブ、さらにブルガリのジュエリーを身にまとって登場。
k?ki,はトロフィーを受け取ると、「とても光栄に思います」とはにかみ、「5月の『ELLE』からスタートして、いろいろな経験をさせていただきました」とこれまでを振り返った。

さらに、司会から「これからはどのようなモデルになって行きたいですか?」と尋ねられると、
k?ki,は「もっともっと経験を重ねて、いろいろなキャラクターを演じられるモデルになりたいと思います」と豊富を語った。
壇上ではにかむ表情は父・木村拓哉の面影を残し、堂々と発言する度胸は母・工藤静香を思わせていた。

しかしネット上では、「シネマアワード」と冠したものを、まだ映画出演経験のないk?ki,が受賞したことを疑問を抱く声も多いようだ。

同アワードの受賞者をさらってみれば、「シネマ大賞」に選ばれた是枝裕和監督の映画『万引き家族』は、
今年カンヌでパルムドールを受賞した名作であり、さらに「ベストアクトレス賞」の寺島しのぶ(45)、「エル メン賞」の東出昌大(30)も、紛れもない映画人だ。

しかし、k?ki,が受賞した「エル・ガール ライジングスター賞」は、実は映画とは無関係。
「エンタメ界において今年最も輝いており、これからの活躍を応援したい女性」に贈られる賞だという。
映画界での活躍を評するものではないのだが、誤解が広まっているようだ。

そもそも、k?ki,は今年5月に「ELLE」のカバーガールとしてデビューを飾ったという経緯がある。
「ELLE」とk?kiはタッグを組んでデビューを仕掛けた間柄といえるだろう。
主催側からすれば、私的な賞でk?ki,を推して注目を浴びない手はない、ということだ。
今回の「エル・ガール ライジングスター賞」は今年に新設された賞でもあり、k?ki,のためにつくられたようなものだろう。

もはや業界のトレンドとして、k?ki,の勢いに乗っかることが良しとされている。

しかしそのせいで、k?ki本人への風当たりが強まり、「親の14光」「ほかのモデルに失礼」「富士山の七合目までヘリで登ってきたみたい」などと、世間のバッシングが浴びせかけられていることも事実だ。

今回の「エル シネマアワード2018」の一件でも、その風潮がさらに強まってしまったことを感じられる。
グッドなニュースのはずが、バッドニュースにもなり得る状況は、とても残念だ。

世界展開するk?ki,にとってあまりにスケールの小さいバッシング

しかし逆説的だが、k?ki,にとって同賞の受賞にいったいどれほどの価値があったのだろう? 
「エル シネマアワード2018」は、イチ雑誌が主催する国内向けのPRの場でしかないうえ、2015年に創設されたという歴史の浅さだ。
賞そのものや受賞者を揶揄する気はもちろんないが、世界で活躍を見せるk?ki,にとっては、いささかスケールが小さいのではないだろうか。

k?ki,のデビューから現在に至るまでの快進撃はすさまじい。
まだ芸暦半年あまりにも関わらず、清涼飲料水のCM出演、ファッション誌での特集など国内メディアでは引っ張りだこだ。

そのうえk?ki,はすでに海外展開も見据えている。
ブルガリやシャネルのアンバサダー就任をはじめ、中国のハイファッション誌『紅秀GRAZIA』の表紙を飾り、「?洲最?新人(アジア最強新人)」のキャッチコピーとともにアジアでもデビュー済みだ。

k?ki,はインターナショナルスクール出身であり、英語も堪能。さらに自身のInstagramでは、流暢なフランス語も披露している。
下地はバッチリと見え、今後は海外の活動に注力していくことは確定的だろう。そんなk?ki,が、日本国内の小さな賞を受賞したことでバッシングを受けるというのは、あまりに無用なことではないか。
これにはk?ki,をプロモートする大人たちの失策を疑ってしまうのだが……。

しかしk?ki,本人にとっては、国内の評判などもはや瑣末なことなのかも知れない。k?ki,が描く青写真には、そんな希望すら感じられる。

k?ki,があまりに著名な両親を持つことは事実だ。
しかし、その躍進が報じられるたびに十把ひとからげに「2世タレント」として悪口を言い、縛りつけるかのような現状を見るにつけ
、k?ki,が早くこの窮屈な業界から脱出し、ノイズの聞こえないほど広い世界で活躍してくれることを願うばかりだ。

http://dailynewsonline.jp/article/1589676/
2018.11.29 05:15 wezzy