「正直、クビを覚悟していた」

巨人の大竹寛(35)が27日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、50%減の年俸2625万円で更改した。

広島からFA移籍5年目の今季は開幕ローテ入りを果たしたものの、2試合の登板にとどまり、1勝1敗、防御率6.00。
4月12日のDeNA戦で5失点すると即二軍落ちとなり、その後、一軍へ戻ることはなかった。

「もう1年契約していただけるんだと。金額よりその気持ちの方が強い」と巻き返しを誓った。

二軍ではエース格だった。ローテを守り、17試合で9勝4敗、防御率2.97。35歳がフル回転したのは理由がある。

巨人はFAで西武から炭谷を獲得。西武の辻監督が前向きな姿勢を見せている「人的補償」で、28人のプロテクトメンバー以外の選手を取られる可能性が高い。
もし広島の丸が巨人移籍を決断すれば、さらにもう1人、持っていかれることになる。

最近は一岡(27=広島)、奥村(23=ヤクルト)、平良(23=DeNA)、高木勇(29=西武)などが流出し、批判の的になっている。
巨人としては若手を取られたくない事情がある。

「そこで大竹です。間違ってもプロテクトの『28人』には入らないだろうし、二軍でフル回転しているから、故障していないとアピールできた。
巨人では最高9勝でも、2ケタ勝利4度と若手より実績があるのが強み。何より地元・埼玉出身。
西武の今季の防御率はリーグ最下位の4.24。強力打線が牽引したが、投手陣は崩壊していた。
さらにエースの菊池がポスティングでのメジャー移籍が濃厚。
西武は最近のドラフトで高橋、今井、斉藤といった次世代を担う投手を1位で指名していて駒はいる。
欲しいのは一にも二にも経験豊富な投手。年俸も2000万円台なら指名しやすくなった。そんな事情があるから、大竹の可能性は十分ある。
“エサ”といってはなんだけど、巨人もそのつもりで残したんじゃないか」(球界関係者)

大竹は移籍1年目の14年に原監督の下でリーグ優勝を経験した。

「巨人を選んだ時の気持ちを思い返した。原監督の時に取ってもらい、縁を感じている。何でもいいので力になりたい」と決意を示した。

球団の思惑通り、“力”になれるか。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181128-00000017-nkgendai-base
11/28(水) 12:00配信

http://npb.jp/bis/players/11515115.html
大竹 成績