同じ事務所のマツコ・デラックスの番組で、「遅咲きの狂い咲き」と評された有働由美子アナ(49)。新生「news zero」がスタートして1カ月が過ぎ、マスコミは低視聴率ばかりを取り上げている。でもそれって全部、彼女のせい? 

 大幅リニューアルを果たした日本テレビ系の報道番組「news zero」。

 10月1日、2日の出だしこそ10%を超える視聴率だったが、2週間経つと4%台に半減し、なかなか回復せず――。番組はいま、こんな報じられ方をしている。

 実際、日テレの関係者も、

「かなりの数の視聴者から、“有働さんがキャスターになってから報道番組でなくなってしまった”との声が寄せられるようになりました。“ニュースがちゃんと見たいのに、本気でニュースに取り組んでいる感じがしない”というものも多い。会話、対話を重視してニュースの本数を減らしたことで不興を買ってしまったのは事実だと思います」

 と、批判を認めつつ、

「NHKの『あさイチ』で成功した彼女が鳴り物入りで入ったのだから、彼女に合った番組作りができないか。そんな考えが先走り、肝心のニュースが脇に追いやられた印象を与えてしまう演出になったことが、大きな問題でしょう」

有働節はいつ出るか

 この関係者によると、ニュース項目や本数を決めるのは、彼女ではなく局側で、

「いまはその日に起きたニュースを冒頭に持ってくる、かつてのようなスタイルに戻っていっています。その評価はこれからでしょうが、ニュースの数への苦情は減っています」

 視聴率は、思ったほど気にしていない。

「これまでの1カ月を平均すると、前任の村尾信尚キャスター時代と同じくらいで、7〜8%を行ったり来たりしている感じです。前年度比でいってもそれほど落ち込んでいないし、スポンサーからのクレームも出ていません」

 ならば問題なかろう。でも、留意点はある。

「重要なのが、有働さんの固定ファンは数多くいるのに、彼女のよさを番組が活かしきれていない印象があることです。が、このまま見守っていけばよくなっていくはず。これが現在の局側、スタッフの総意です」

 放送作家の山田美保子さんは、こんな見方だ。

「朝と違って男性視聴者も多い時間帯の番組です。だからこそ、小林麻央さんの可愛さや山岸舞彩さんの脚線美が活きました。それと比べると有働さんのワンショットではじまることが多く、華やかさに欠けます」

“遅咲き”は承知の上。マラソンなどで絞り、画面映りもNHK時代と比べるとかなりスリムになっている。そんな彼女の意気込みに、

「局側も、“有働ブランド”に寄りかかり過ぎていたのではないでしょうか。あとこれは私の持論なんですが、演者が複数いる場合は、仲がよく見えると視聴率も上がっていく。『あさイチ』はそれで成功し、有働さんものびのびやれていたと思うんです」(山田さん)

 イノッチとのかけ合いのように、“狂い咲き”も試してみる? 

「週刊新潮」2018年11月22日号 掲載


11/27(火) 5:58配信 デイリー新潮
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