アッサリ蹴飛ばした。19日、国内FA権を行使した西武の浅村栄斗(28)が代理人を通じて、オリックスに断りの連絡を入れた。オリックスは
4年総額20億円といわれる条件を用意。近日中にも交渉する予定だったが、正式にテーブルに着くこともなくソデにするとは、よほどのことだ。

 さる在阪のマスコミ関係者は「嫌われても仕方がない」と、こう続ける。

「オリックスは親会社の業績が好調で、12球団の中でも資金力は豊富。『カネ払いがいい』と選手にも評判になっている。一方で今オフは、
4年20億円の契約が満了した金子に5億円ダウンを提示。自由契約が決まった中島は、14年オフに3年総額14億円以上の破格契約で獲得したが、
2億円を超える大幅減俸を通達して交渉が決裂した。2人の働きぶりならガツンと下げられて当然ですけど、良い時と悪い時の差が極端すぎる。
しかも、浅村は西武OBである中島のことを慕っている。『明日は我が身』と気持ちが萎えますよ」

 そのうえ、オリックスは96年以来優勝しておらず、12球団で最も優勝から遠ざかっている。

「強いチームでなく、他の選手の年俸は安いのに、一部の突出した選手にバカ高い金を払う。最初に大盤振る舞いしすぎるから、最後にバッサリやって
モメると、『オリックスは非情な球団だ』と印象も悪くなる」(前出の関係者)

 オリックスは過去にFAで6人を獲得した一方、11人も流出。16年オフには糸井が阪神へFA移籍した。FAに限らず、現ヤクルトの坂口も、
今年の中島と同様に大幅に年俸を下げられて出ていったクチだ。

 FAで獲得した小谷野だって引退を決断すると、恩師と仰いでいた福良監督が退任したからか、楽天のコーチに就任した。

 指導者にしても、過去に任期途中で解任された監督は枚挙にいとまがない。嫌われるにはそれなりの理由があるというのだ。

日刊ゲンダイ
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