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日大の広報担当者はNHKの取材に対し、「部員の話が事実だとすれば何らかの対応を取らなければならないかもしれないが、現段階で答えることはない」と話しています。
前監督らの主張と第三者委などの認定内容
この問題で、内田前監督と井上前コーチは、反則行為は指示したことはないと一貫して否定していました。

内田前監督は、5月の会見で「私からの指示ではない」と否定したほか、井上前コーチは「試合前にクオーターバックの選手を潰してこいと言ったのは真実だが、いつもと違うようなプレーをしてほしかったという意味で、けがをさせる目的では言っていない」と説明しました。

一方、日大の第三者委員会は、報告書の中で「タックルをした日大の選手の説明は全般的に信用できると判断した」と指摘したうえで、現場にいたほかの部員の証言を有力な根拠とし、「内田氏および井上氏の説明は不自然かつ不合理で、信用できる関係証拠とも矛盾することなどから信用できない」として、反則行為の指示はあり、相手選手への傷害の意図を含むものだったと認定しました。

これを受けて、日大は臨時の理事会を開き、ことし7月に内田前監督ら2人を懲戒解雇にしました。

また、関東学生アメリカンフットボール連盟は、規律委員会で調査した結果、タックルをした選手による説明が具体的で合理的だとして、前監督と前コーチが反則行為を指示したと認定し、事実上の永久追放に相当する除名処分にしました。

ただ、今回の部員の証言は直接の根拠とはしていません。