初回視聴率がいきなり6・0%の1桁台。その後、6・5%(第2回)、6・2%(第3回)、そして第4回はついに5・4%にまで落ちてしまった。第5回で6・5%と持ち直したが“低空飛行”のまま。夜11時台のドラマを除くと、今クールのドラマの中で平均視聴率が最も低い。

「火曜夜10時のTBS系ドラマといえば、前回好評だった『義母と娘のブルース』や、一大社会現象を巻き起こした2016年の『逃げるは恥だが役に立つ』と同枠です。いわば固定視聴者がついている“ごっつぁん枠”。それなのにこれだけ数字が低いと内容に問題があるとしか思えませんね」(芸能関係者)

 物語は、婚約者がいながらも10歳年下の中学3年生の教え子(岡田健史)に恋心を抱いてしまう女教師(有村)を描く。女性漫画誌「FEEL YOUNG」で人気連載中の漫画家・かわかみじゅんこ氏による同名漫画が原作。いわゆる禁断の恋がテーマなのだが、かねてこの実写ドラマには懸念の声が上がっていた。

「今のご時世、設定がいくらなんでもマズイです。教師と中学生の恋愛なんて禁断どうこうという前に『一歩間違えれば淫行では?』となる。男女が逆だったら分かりやすい。男教師が中学生の少女に恋心を抱くなんてドラマを作ったら気持ち悪いでしょ。大問題になりますよ。それと同じです」とは他局のドラマ関係者。

 TBSといえば、かつて「高校教師」というドラマを放送したことがある。真田広之演じる高校教師と女子高生の桜井幸子が、まさに禁断の恋に陥るというものだ。平均視聴率21・9%、最終回は何と33・0%を記録した。

 だが、それとは全く異なるという。

 あるテレビ関係者は「『高校教師』は、レイプや近親相姦など内容が過激でしたが、当時、女子高生の援助交際が社会問題になっており、鬱屈した少女たちの心情とドラマがうまくリンクしていました。しかも1993年ですからね。今とは時代背景が違います」と指摘する。

 さらに、ドラマに追い打ちをかけたのが芸能人たちの淫行報道だ。

「バナナマンの日村勇紀の16歳少女との淫行報道です。ドラマ放送直前の『フライデー』で報じられ、より淫行がクローズアップされてしまいました。しかもドラマ放送中にはワンオクロックのドラマー、Tomoyaが同じく16歳少女との淫行を報じられ、世間には『淫行許すまじ』という怒りの空気が醸成されました。ドラマへのダメージは大ですよ」(前出の芸能関係者)

 もちろん、毎日のように報じられる教師による少女への淫行は目を覆いたくなるほど…。いくら純愛をうたっても、教師が未成熟な中学生に恋心を抱く時点で、視聴者がソッポを向くのは当然だ。

 ある出版関係者が語る。

「原作漫画は確かに人気ですが、それはあくまで一部サブカルチャーの枠組みという前提がある。それを全国放送にした時点で無理がありすぎました」

 最終回までの視聴率はどのように動くのだろうか。

(視聴率はビデオリサーチ社調べ、関東地区)

11/11(日) 12:04配信 東京スポーツ
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