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日本のテレビ番組、防弾少年団の出演を見送り 原爆描いたTシャツ着用で
2018/11/09 2時間前

日本のテレビ番組「ミュージックステーション」が、大きな人気を持つKポップグループ「防弾少年団(BTS)」について、9日放送予定の同番組への出演を見送りにすると発表した。メンバーの1人が着用していたシャツが議論を呼んでいた。

メンバーのジミンさんが、第2次世界大戦中に米軍が日本に投下した原爆を描いたTシャツを着用している写真が、ソーシャルメディア上で拡散されていた。原爆投下により、日本は数十万人におよぶ死者を出している。

この写真は「侮辱」だとして、一部の日本のBTSファンの怒りを買った。
番組サイトの発表後、BTSはファンに、出演できなくなったことを謝罪した。

「原爆」Tシャツには、韓国の独立に関する標語も書かれていた。
この画像について、結果的に日本の植民地支配から朝鮮半島を独立させた原爆を称賛するものとの見方も日本の一部では出ている。
日本と韓国が共有する戦時中の歴史は、両国の間に非常に繊細な問題として残り続けている。

Tシャツと原爆

7人組のKポップグループBTSは当初、11月9日のテレビ朝日系「ミュージックステーション」でパフォーマンスを披露する予定だった。

テレビ朝日は番組公式サイトに発表した声明で、「以前にメンバーが着用されていたTシャツのデザインが波紋を呼んでいる(中略)所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなりました」と述べた。

ジミンさんが問題のシャツを着た正確な時期はわかっていないが、このシャツを着たジミンさんの写真は、10月からインターネット上で拡散され始めた。

現在もオンラインで購入できるこのシャツは、「愛国心 我々の歴史 解放 朝鮮」という言葉が書かれ、日本の都市に落とされた原爆の印象的な写真もプリントされている。
(中略)

今回の出演見送りは、日本と韓国の関係がここ数年で急速に緊張を増す中で起きた。

今週前半には、日本による朝鮮半島の植民地支配の間、戦時中に日本企業で働いた労働者に、当該日本企業は損害賠償を支払わなくてはならないとの判決を、韓国の裁判所が下した。

しかし日本政府は、補償問題は1965年に結ばれた協定に基づく合意で解決されたとする立場を維持し、判決を「考えられない」とした。

(英語記事 BTS T-shirt: Japanese TV show cancels BTS appearance over atomic bomb shirt)

https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/2DAD/production/_104239611_kpopshirt.png
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/1180D/production/_104239617_gettyimages-961817142.jpg