虎に朗報!? 中日が国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明したオリックス・西勇輝投手(27)の争奪戦から撤退する可能性が8日、
高まった。先発投手を補強ポイントとして、これまで西を調査していたが、阪神、ソフトバンクとのマネーゲームは必至と判断し、静観へと舵を切る模様だ。

 交渉解禁となる15日を待たずして、竜が“西争奪戦”から撤退へ−。水面下で調査を続けてきた中日だが、現時点で阪神とソフトバンクが獲得へ
動くことを表明し、マネーゲームは避けられない状況に、球団幹部が苦しい胸中を明かした。

 「ここ数年(西は)安定した成績を残しており、先発投手が弱点のウチにとって欲しい人材。だが、ソフトバンクさんが獲得に名乗りを上げれば
(条件的には)太刀打ちできない」

 西は三重県出身で、幼少期は中日ファン。6年連続Bクラスからの脱却を目指す与田新監督も「先発投手の整備」をテーマに掲げ、今季10勝13敗、
防御率3・60など2桁勝利を5度記録している通算74勝右腕の動向を注視してきた。

 しかし、ここにきて想定していた補強予算をはるかにオーバーしそうな雲行きだ。オリックスは今季年俸1億2000万円を大きく上回る4年総額
8億円を提示。FA補強を西一本に絞った阪神も、前日7日に谷本副社長が「できるだけ早くコンタクトをとりたい」とラブコール。オリックスを
上回るような条件提示をするのは確実だ。

 何よりソフトバンクの参戦表明−。4年総額10億円前後の巨額契約を提示するとみられる。

 「ビシエド、ガルシア、アルモンテら外国人選手の残留交渉に億単位のお金が必要になってくる。監督、コーチも一新したし、例年に比べても
補強にかける予算は限られている」と中日の編成担当者。阪神にとってはライバルが1球団、減る形となりそうだ。

サンスポ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181109-00000022-sanspo-base