日本企業に賠償を命じた韓国最高裁の元徴用工訴訟判決に波紋が拡がり、政府や経済界も怒りを露わにしているが、より大衆に近いエンタメの世界でもその影響は大きいようだ。

 韓国の人気アイドルグループ・BTS(防弾少年団)が9日の『ミュージックステーション』への出演が決定したが、その報道と同時に世間では「なんで今出す」「テレ朝、スポンサーは何を考えている」と怒りの声が噴出。過去に同グループのメンバーが「原爆Tシャツ」を着ていたことで大騒ぎとなったが、元徴用工訴訟の問題が只中なのも大きな理由の一つに違いない。

 ビジネスとして日韓のアイドルに交流があることは何も問題はないのだが、どうしても世間の目はそうは見てくれない。BTSメンバーが原爆を揶揄するようなTシャツを、仮に意図的ではないにせよわざわざ着ていたのは、やはり国民感情として拒否反応が出るのも自然といえる。

 また、それは別に「韓国アイドルが日本に来る」パターンだけではなく、逆も然りだという。

「HKT48の宮脇咲良さんは現在、韓国と日本合同のグローバルガールズグループ『IZ*ONE』に所属しており、HKTは休業中。その『IZ*ONE』としての日本語曲で宮脇さんがセンターの『好きになっちゃうだろう?』が、韓国のKBS放送とSBS放送で『放送不適格』の判定を受けて放送禁止になってしまったようです。

もともと韓国は日本語曲や映画には厳しく、最近ようやく緩和されたんですが、今回の一件でまた厳しくなったのでは、という声もあります。実際に一部報道では『歌詞全体が日本語で構成されているため』と理由を語ったようですが、言語だけでここまでヒステリーになるというのは、やはり変な国ではありますね」(記者)

 もともと「反日教育」が根強いともいわれる韓国だが、日本語曲というだけでここまで敏感になるのは、やはり少々首をかしげざるを得ない。

 このままBTSが日本のテレビ番組に出続け、日本メインの曲にばかり制限がかかるようだと、「コケ」にされていると思わざるを得ないようにも......。

2018.11.05 ビジネスジャーナル
https://biz-journal.jp/i/gj/2018/11/post_8451_entry.html