(4日、フィギュアスケート・フィンランド大会男子フリー)

 地鳴りのような歓声を聞いても、羽生結弦(ANA)の表情は崩れない。2位に総合で約40点差の優勝に、「とりあえずやりきれた」。言葉の端には不満の色がにじんだ。

 理由の一つは演技後半にある。4回転ジャンプを決めると、振り向きざまに再び宙へ。挑んだのは、国際スケート連盟(ISU)の公認大会では成功者がいない大技「4回転トーループ―3回転半(トリプルアクセル)」だった。3回転半の着氷が乱れ、出来栄え点(GOE)でマイナスの評価を受けた。「一応成功という形にはなったけど、自分の中では加点をしっかりもらえてこその成功」

 モットーとする挑戦への思いを込めた大技だ。助走なしで3回転半を跳ぶのは、至難と言っていい。4回転の着氷から3回転半へ向かう途中で、足を一度踏み替える必要があるため、結果として「連続ジャンプ」とは見なされず、超高難度の割には基礎点が0・8倍になってしまうが、これまで組み込んでいた2回転を跳ぶ必要がなくなり、実は得点増も見込める。

 「点数的に、ということではな…残り:372文字/全文:826文字

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2018年11月5日00時16分
朝日新聞デジタル
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