10/30(火) 8:30配信
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 兵庫県高砂市内の市立中学校野球部の練習中、男性顧問(30代)が2年男子部員の練習態度に腹を立て、首をつかんで柱に押し付ける体罰を加えていたことが29日、同市教育委員会への取材で分かった。部員にけがはなかった。保護者が学校に被害を訴えていたが、学校は市教委に報告していなかった。

 市教委によると、男性顧問は今月6日、グラウンドで練習中に男子部員を指導した際、部員の態度に腹を立てて首をつかみ、ベンチの屋根を支える柱に押し付けた。部員は登校しているものの、野球部の練習を休んでいるという。

 顧問は部員と保護者に謝罪。同24日に学校で説明会が開かれ、他の部員の保護者らに経緯の説明と謝罪があった。顧問は26日から部の指導を外れている。

 部員の保護者はトラブルの3日後、学校を訪れて被害を申告。学校は市教委に報告せず、関係者から県教育委員会に情報提供があり、25日になって市教委が事態を把握したという。

 市教委学校教育課の赤松祐人課長は「体罰は許されない行為で誠に遺憾。被害に遭った生徒と保護者に心からおわび申し上げたい」と話していた。(小森有喜)

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