2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は29日、酷暑の影響が懸念されているマラソンのスタート時間について、午前7時から5時半に前倒しすべきであるとの提言を日本医師会と東京都医師会から受けたことを明らかにした。

 日本医師会の横倉義武会長と東京都医師会の尾崎治夫会長がこの日、組織委の森喜朗会長と面会した。組織委幹部は「医学的見地からの分析結果を関係者と共有し、スタート時間に関する検討を引き続き進めていきたい」と述べた。

 組織委によると、両医師会は気温と湿度、放射熱を取り入れた暑さ指数(WBGT)のデータから、スタートを1時間半前倒しすれば危険ではない時間帯にレースが終了すると分析した。WBGTは、31度以上で運動は原則中止と示されている。両医師会は競歩の暑さ対策にも言及した。

 マラソンは暑さ対策のため、招致段階の計画より早めて午前7時開始となった。さらなる対策として、組織委が政府に検討を要請したサマータイム(夏時間)導入については議論が進んでいない。 

10/29(月) 20:41配信 時事通信
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