将棋の藤井聡太七段(16)が23日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第77期順位戦C級1組6回戦で、後手の千葉幸生七段(39)を
111手で破り、同組で5連勝を決めた。

 藤井は昨年度のC級2組を10戦10勝で突破して昇級しており、順位戦では負け知らずの15連勝。デビュー時からの連勝記録としては
中原誠永世名人(70)の18連勝、中村修九段(55)の16連勝に続き、富岡英作八段(54)と並ぶ3位タイ記録となった。

 17日に新人王戦を16歳2か月で制し、31年ぶりの最年少V記録を更新して2度目の一般棋戦優勝を決めてから初の対局。千葉の大胆な攻めに
苦しんだが、受けきった上で終盤に畳み込みをかけた。藤井は「こちらの玉が薄くて大変な展開が続いた。誤算もあって苦しく、難しい将棋でした」と
長丁場を制してホッとした様子で、終局後もしきりに時計を気にしていた。

 順位戦は1年1期でA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組でそれぞれリーグ戦10回戦を行い、結果によって昇級、降級が決まる。
若手の藤井はC級1組39人中31位と下位のため、2年連続での1期抜けを決めるためには全勝が望ましく、1敗でもすると他力本願になる可能性が
ある。

 「またこれからも厳しい相手が続くので一局一局しっかりと指したい」と藤井。この日、同じ関西将棋会館で杉本昌隆七段(49)が無傷の5連勝を
決めたことを聞かされると「先に(師匠が)終わったんですよね? 師匠に追いつきました」と笑顔。7位の師匠がライバルになりそうだ。なお、
6位の近藤誠也五段(22)も5連勝している。

スポーツ報知
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