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 再びテレビの世界に戻れば、他にも類例はあるようだ。

「『AKBの大島』と言えば、結成当時は大島麻衣さん(31)でしたが、その後は大島優子さん(29)になりました。スタッフは『麻衣』か『優子』か、どっちを番組に呼びたいのか、きちんと確認しなければいけませんでした」(前出・番組制作部門管理職)

 声優の平野綾(31)と平野文(63)も間違いが多いという。

「綾さんは『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒ役が代表作で、文さんは『うる星やつら』のラムちゃんですね。しかも前者は『ひらの・あや』ですし、後者は『ひらの・ふみ』ですので、本当は間違えるはずがないんです。しかしスタッフの世代によっては間違いが起きます。特に『うる星やつら』をリアルタイムで見ていた世代は平野綾と平野文を混同してしまうんです」(同)

 管理職氏は「具体例は勘弁してほしい」と言うので、イメージをご紹介しよう。年配のプロデューサーが、ラムちゃんの「平野文」をゲストに呼ぼうと決める。若手スタッフに指示すると、こちらはハルヒの「平野綾」と勘違いしてしまう。

 当然ながら若手スタッフは「声優の平野綾さんですよね?」と確認を求めるのだが、ここでプロデューサーは混同。「そうです。平野さんの事務所と出演交渉を進めてください」と指示を与えてしまう――こんな感じだ。

 勘違いは誰にでもある。あなたにとって“原監督”と言えば、どっち? 

週刊新潮WEB取材班

2018年10月18日 掲載