“解任”の側面が色濃い退陣劇だった。複数の関係者の話を総合すると、前日10日には谷本球団副社長兼本部長らがフェニックス・リーグが行われている宮崎に飛び、金本続投を大前提に来季組閣に着手。その一方で揚塩社長は電鉄本社に呼ばれ、今後の監督人事について意見交換を重ねていた。甲子園でのDeNA戦後、揚塩社長はクラブハウス内で金本監督を呼び出した。

 最下位まで落ち、本拠地での観客動員数が昨年より約13万5000人減。ファン離れは顕著で来季に向けての期待感を醸成しにくい現状を踏まえた上での会談だった。今季から新たに3年契約を結んでいた金本監督は、試合前の辞任の意向については「なかったです」と否定。関係者によると、試合後の面談は事実上の“辞任勧告”ともとれる状況で、無言の外圧を感じて自ら終止符を打つことを決断したというのが真相だ。

「俺の人生で一番ぐらいにきついわ…。ちょっとこの経験はない」とも漏らしていた。
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