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阪神・金本監督 電撃辞任は表向き…解任だった 後任は矢野2軍監督最有力

 阪神の金本知憲監督(50)が11日、兵庫県西宮市の球団事務所で、17年ぶりの最下位となった低迷の責任を取り、辞任することを表明した。
真相は事実上の解任とみられる。球団は後任として矢野燿大2軍監督(49)に就任要請することを決めており、早急に新体制づくりを進める。
金本監督は今季最終戦となる13日の中日戦(ナゴヤドーム)で最後の指揮を執る。

 金本監督は、淡々と言葉を継いだ。電撃辞任の経緯として、甲子園での今季最終戦となった10日の試合後、揚塩健治球団社長に今季限りでの辞任を
申し入れ、了承されたと説明。「“もう少し頑張ってみては”ということは言われましたが、僕の意思も固かった」と話した。

 「やり残したことは多々ありますけど、結果の世界。10年かかるところを5年以内で、というのは僕の中でのブレない目標ではあったんですが、
選手もケガとか伸び悩みもありまして。それも、私たち現場の責任」

 15年10月の監督就任から「超変革」を掲げ改革に乗り出した。昨季で2年契約が満了も改めて3年契約を結んで臨んだ就任3年目シーズン。
だが甲子園で球団史上ワースト敗戦となるシーズン39敗を喫し、17年ぶりの最下位。責任を取り、志半ばの辞任となった。

 ただ、今回の辞任は額面通りに受け取れない。10日に指揮官からの突然の辞意を聞いた揚塩社長は「そんなに長く、30分とか1時間ではない」と説明。
必死の慰留もなかった。関係者の話を総合すると、親会社の阪神電鉄本社が主導した事実上の解任だった。

 球団は複数年契約を結び直したことからも、指揮官に20年までの指揮を委ねる決意だった。実際に球団内では矢野2軍監督の1軍ヘッド、
片岡ヘッドの2軍監督、和田一浩氏の打撃コーチ招へい、1、2軍投手コーチの配置転換など金本4年目へ組閣を完了。
各コーチに通達している最中でもあった。だが、全面支援の方針を打ち出していた坂井信也オーナーもこの日、辞任を発表。
阪神電鉄本社を含むフロントが一丸ではなかった。

 その全てをのみ込むように金本監督は「いろんな雑音の中でやっていくのがタイガースの監督」とし
「しんどかったのが一番。でも若い選手が良い成績を残してくれた時は本当にうれしかったし、逆に僕の方がワクワクした」と振り返った。

 後任は矢野2軍監督の昇格が最有力だ。今季ウエスタン・リーグを制し、06年以来、12年ぶりの日本一に導き、若手育成と強化で結果を出している。球団は次期監督就任を要請する方針だ。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/10/12/kiji/20181011s00001173367000c.html