女子バレー リオ予選で鳴った金(カネ)のホイッスル  FLASH2016年6月7日号

オイルマネーを背景とした中東の笛がスポーツ界に存在すると言われるが
ジャパンマネーを背景とした「日本の笛」がバレー界にあるとしたら・・・

〜日本のカネが生んだ優遇と特別ルール〜

「開催国の特権を生かし、日本は弱いチームから試合ができるうえに、試合時間はテレビ放映に合わせて19時からのみ。
一方、他国は日によって試合開始時間が異なり早ければ午前10時開始。これではコンディション作りが非常に難しい」
そうテレビ関係者が語る通り、日本の”特別扱い”は数多い。
2006年の世界バレーではこんなことがあった。
「日本の5位6位決定戦の前に決勝戦が行われた。大会MVPには6位だった日本の竹下佳江を選出。ありえない話です」(スポーツジャーナリスト)
なぜ日本は優遇されるのか?
「観客動員も見込め大きな会場で開催できるのは日本くらい。国際バレー連盟は日本に負けてもらっては困るのです。」

ジャパンマネーに加え、故・松平日本バレー協会会長と08年に退任した国際バレー連盟のアコスタ会長とは長年にわたる蜜月時代があった。
アコスタ会長は日本開催の国際大会のたびに来日。車はリムジン、宿泊は1流ホテルのスイートルームと贅をつくした。
テクニカルタイムアウトの時間や第2第3セットの間の休憩時間が日本の試合だけ長くなる”特別ルール”はアコスタ時代に生まれた。

これほどのホームでもスッキリと勝てず、不可解な笛に救われた日本代表。実力のほどが割れた。