事故から1年のケンタロウに希望の光「妻の頭を撫でて…」

昨年2月4日、首都高速道路をバイクで走行中に転倒し、約6メートル落下す
る大事故に遭った料理研究家のケンタロウ(40)。妻でフードスタイリストの
大谷マキさん(39)は、夫への献身的な看護を続けているという。あれから丸
1年、彼はいまどんな状態なのだろうか。夫妻の知人はこう語る。

「ほんの少しですが、体を動かすことができるようになったそうなんです!さ
らに人の手を借りてではありますが、口から流動食を食べられるまでに回復し
たそうです。感情も徐々に出すことができるようになってきたみたいで、奥さ
んの話を聞いて笑うこともあるそうです。この1年のリハビリの成果が出てい
るのでしょう」

病院に運び込まれた彼の状態は、左大腿骨骨折、右足関節脱臼骨折、顔面骨折
に加え、脳挫傷、外傷性くも膜下出血など、まさに満身創痍。当初搬送された
病院の関係者によると「両手足が麻痺しベッドに寝たきり。意識はあるが、高
次脳機能障害という“記憶ができなかったり感情表現も困難”な症状」という
厳しい状態だった。その後、リハビリ専門の病院に転院。夫妻の努力の甲斐あ
って、ようやく希望の光が差し始めたようだ。

だが回復に向かい始めたからとはいえ、すぐに退院するというわけにはいかな
いという。

「残念ながら、お医者さんから退院についての話は、まだ聞いていないそう
です。ケンタロウさんは、少し前のことも忘れてしまうこともあるようです。
また、全身の筋肉もかなり落ちていて、体力面でも、退院するのはまだ先にな
りそうです」(前出・夫妻の知人)

それでも、妻のマキさんは泣きごとひとつ言わず、毎日、夫の元へと通い続け
ている。

「マキさんは、病室のケンタロウさんにずっと話しかけています。ケンタロウ
さんはまだうまく話すことができないようですが、彼女の言葉にうなずいたり
するなど、コミュニケーションを取ったりしているみたいです」(前出・夫妻
の知人)

そんなある日、マキさんを喜ばせるできごとがあったのだという。

「先日、ふとケンタロウさんがマキさんの頭を撫でたそうです。あまりに突然
のことでマキさんは感極まって涙があふれ、その彼の手をギュッと強く握りし
めたそうです。ケンタロウさんなりに、妻への感謝を精一杯に表現したのかも
しれませんね」(前出・夫妻の知人)