シカゴ・マラソンの男子で2時間5分50秒の日本記録を樹立した大迫傑(27)=ナイキ=が10日、成田空港に凱旋(がいせん)帰国した。

 日本勢で初めて2時間5分台に突入した殊勲者は「まだ上を狙える。2時間4分台、その先を狙わないといけない」と更なる成長を誓った。

 日本実業団陸上連合から1億円のボーナスとしを手にした。感謝の念を込め、拠点の米国で指導を仰ぐコーチのピート・ジュリアン氏に報奨金から1000万円を贈るという。

 9月のベルリン・マラソンでは、2016年リオデジャネイロ五輪王者のエリウド・キプチョゲ(33)=ケニア=が2時間1分39秒の世界新をマークした。「やればできる。徐々に近づける」と大迫。人類初の2時間1分台に足を踏み入れた世界最速の男にも食らいつくつもりだ。

 次戦は来年3月の東京マラソンが有力で、前日本記録保持者で同世代の設楽悠太(26)=ホンダ=も出場の意向を示す。「コースは(2020年東京五輪と)大きく変わらない。東京を走れればいい経験になる」と見据えた。

2018.10.10 16:58
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