先週末(10月5日〜10月7日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、スパイダーマンの宿敵を主人公にした映画『ヴェノム』が興行収入8,025万5,756ドル(約88億円)を稼ぎ出す大ヒットで初登場1位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)

 これまで10月公開作のオープニング興収記録を保持してきたのは2013年の『ゼロ・グラビティ』(興収5,578万5,112ドル・約61億円)だったが、『ヴェノム』はこれを2,000万ドル(約22億円)以上も上回り、新記録を樹立。
ちなみに今年7月に公開されたマーベル映画『アントマン&ワスプ』のオープニング興収(7,581万2,205ドル・約83億円)も上回っている。

 特筆すべき点は、鑑賞者の大半が若年層だったことだ。さらに The Hollywood Reporter によると、黒人ヒーローを描いた『ブラックパンサー』は別として、他のスーパーヒーロー映画と比べて『ヴェノム』の観客は多様性が豊か(鑑賞者のうち白人が38%、ヒスパニックが26%、アフリカ系が18%、アジア系が11%、ネイティブアメリカン・その他が6%)だったとのこと。
『アントマン&ワスプ』の公開週の観客の53%が白人だったことと比べても、『ヴェノム』がさまざまな人種の人々にアピールできていたことがうかがえる。
主演は『ダンケルク』のトム・ハーディで、『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督がメガホンを取った。

 レディー・ガガが主演を務めた『アリー/スター誕生』は興収4,290万8,051ドル(約47億円)とこちらもヒットで2位デビュー。ガガの映画初主演作にしてブラッドリー・クーパーの監督デビュー作で、批評家からも高評価。
名作『スタア誕生』の3度目のリメイク作で、ガガがスター歌手(ブラッドリー)に音楽の才能を見いだされ、スターダムへと上り詰めるアリーを演じている。

今週末は、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督&ライアン・ゴズリングが再タッグを組んだ『ファースト・マン』や、ホラーコメディー『グースバンプス モンスターと秘密の書』の続編などが公開される。(編集部・市川遥)

10月5日〜10月7日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ヴェノム』
2(初)『アリー/スター誕生』
3(2)『スモールフット』
4(1)『ナイト・スクール(原題) / Night School』
5(3)『ルイスと不思議の時計』
6(4)『ア・シンプル・フェイバー(原題) / A Simple Favor』
7(5)『死霊館のシスター』
8(7)『クレイジー・リッチ!』
9(6)『ヘル・フェスト(原題) / Hell Fest』
10(8)『ザ・プレデター』

https://i.imgur.com/hD33CfR.jpg

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000023-flix-movi&;p=2