「QUINTET.3」(2018年10月5日 アメリカ・ラスベガス)

10月5日(金・現地時間)アメリカ・ラスベガスで開催された桜庭和志(48=フリー)プロデュースのグラップリング(組み技)イベント『QUINTET 3』。

初のラスベガス大会には初代優勝チームのTeam Polaris、前回優勝のTeam 10th Planet、桜庭率いるTeam SAKURABA、そしてUFCで活躍し
殿堂入りも果たしたユライア・フェイバー(39=アメリカ)率いるTeam Alpha Maleがトーナメントに出場した。

1回戦でTeam SAKURABAを破ったTeam Alpha Maleと、Team 10th Planetとの王者対決を制したTeam Polarisが決勝戦へ進出。決勝では
Team Alpha Maleの副将ゴードン・ライアン(23=アメリカ)が2人抜きを達成し、Team Polarisの大将グレゴー・グレイシー(31=ブラジル)と
時間切れで引き分けたため、大将のフェイバーを残して勝利。Team Alpha Maleが第3回大会優勝チームとなった。

スペシャルシングルマッチでは石井慧(31=ブラック・ハウス/レインMMA)が元UFCヘビー級王者フランク・ミア(39=アメリカ)と対戦した。
ミアは2011年12月、それまで一度も一本負けのなかった元PRIDEヘビー級王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラからアームロックで一本勝ちを
奪ったほか、関節技で3人を骨折に追い込んだ。18勝のうち半分の9勝が関節・絞め技による一本勝ちという寝技の名手である。

タックルに来たミアのバックを奪う石井。立ち上がろうとしたミアを足払いで転倒させるが、すぐにミアは立つ。石井がテイクダウンを奪って
上になり、サイドポジションで抑え込む。残り2分を切ったところでブレイクとなり、石井が大外刈りでテイクダウン。再びサイドポジションで
抑え込む。石井がノースサウスチョークを狙ったところで1Rが終了。

サドンデスに突入し、石井がノースサウスチョークを狙って攻める。ミアは防戦一方となったため、3度目の指導(失格)が入って石井の勝利となった。

また、同じくシングルマッチで14歳年下のニッキー・ライアン(17=アメリカ)と対戦した所英男(41=リバーサルジム武蔵小杉所プラス)は、
スライディングから足関節技を狙ったが、ライアンは足を抜いて脱出。上になると一瞬にしてバックを奪い、すかさずチョークスリーパー。
所から1分14秒での圧勝劇を収めた。

大会を終えた桜庭は「何気に面白いでしょう? またアメリカで試合をしたいと思います。またクインテットよろしくお願いします」と再上陸を誓った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00000005-gbr-fight