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2018年10月3日 20時45分

プロ野球・巨人の高橋由伸監督が、就任3年間で優勝できなかった成績不振を理由に、今シーズンかぎりで辞任することになりました。

高橋監督は千葉県出身の43歳、平成9年のドラフトで巨人を逆指名して入団し、非凡なバッティングセンスで1753安打、ホームラン321本986打点を挙げました。

守りでも気迫あふれるプレーでファンを沸かせるなど、スター選手として活躍し、平成27年のシーズンを最後に18年間の現役を引退して、原辰徳監督の後任として40歳の若さで巨人の第18代監督に就任しました。

就任1年目は優勝した広島に17.5ゲームの大差をつけられての2位で、昨シーズンは球団記録となる13連敗を喫するなど、チームとして11年ぶりの4位に終わり、3年契約3年目の今シーズンに雪辱を期して臨みましたが、投打にけが人が相次ぐなど波に乗れず、優勝争いから遠ざかりました。

それでも先月には、球団の山口寿一オーナーが若手の育成面などを評価して、4年目となる来シーズンの続投を要請する意向を示していましたが、先週、高橋監督が、就任3年間で優勝できなかった成績不振の責任を取りたいと辞任の申し入れがあり、球団もこれを了承したということです。

巨人は3日現在、65勝71敗5引き分けでDeNAと並んで3位で、レギュラーシーズンの残り2試合、クライマックスシリーズ進出を争っています。

高橋監督「監督として責任取る」
巨人の高橋由伸監督は3日夜、遠征先の広島市内のホテルで報道各社の取材に応じ、「監督を引き受けた時から、チームの勝敗というのは監督が背負うと思ってやってきましたし、その思いは今も3年間、変わっていない。チームの成績がよくないので、監督として責任を取らなくてはいけないので、『辞めます』と直接伝えました」と話していました。