今回の件も、相撲協会の記者クラブ(東京相撲記者クラブ)の記者たちが、
協会の意向を忖度して、貴乃花親方追放が成就するまでの間、理事会決定
事項を知っているにもかかわらず、記事にしなかったようだ。なぜなら、
あまり早くこの問題が明るみに出ると、ネットなどで協会批判が噴出し、
せっかくの策略を撤回しなければならなくなるという協会側の懸念を記者
たちが慮って報道自粛をしたのだろう。

 念のため、何社かの大手新聞社やテレビ局、雑誌社の敏腕記者たちに聞
いたところ、相撲記者クラブの悪評は際立っている。他のクラブの記者か
ら見ても「彼らは異常」「協会べったり」「相撲担当記者自身が、その異
常さを自慢している」などという声を聞くことができた。