昨年10月に起きた“貴ノ岩暴行事件”の当事者がそろって節目を迎えた形だが、まだ事件は“決着”していなかった――。
白鵬(33)から説教を受けている最中にスマートフォンを操作したことで、貴ノ岩(28)は
日馬富士の怒りを買ったとされる。その前段として“ガチンコ”か否かをめぐるモンゴル力士間の
トラブルがあった旨を週刊新潮では報じてきた。この事件によって、穏便に解決したい相撲協会と
徹底解明を求める貴乃花親方とは、対立する構図となったのだ。
 今年3月には内閣府に告発状を提出した貴乃花親方だったが、その後取り下げている。
引退会見で“告発状の内容を事実無根と認めるよう、圧力を受けていた”と貴乃花親方が明かしたのは、
すでに報じられたとおりである。
 一方、こうした動きの裏で、“加害者”である日馬富士と“被害者”貴ノ岩サイドとの間で
示談交渉が行われていたことは、全く報じられていない。
「貴ノ岩の代理人弁護士は慰謝料などの名目で3000万円の支払いを求めています」
 と明かすのは、相撲協会関係者だ。貴ノ岩の代理人が所属するのは、貴乃花親方が会見を開いた
「TMI総合法律事務所」。今年に入って2度、話し合いの席が設けられたが、示談成立には至らなかったと
代理人弁護士本人が明かす。
「マスコミの皆さんは示談がすでに成立していると勘違いしているのかもしれませんが、実際には、
貴ノ岩は慰謝料どころか入院費などの実費も見舞金ももらっておらず、一銭も賠償されていない」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181002-00549611-shincho-fight