さらに、2人の仲を険悪にしたのが、遺産相続の問題だったという。「当時、満氏の遺産は土地や建物、軽井沢の別荘、使っていない名跡も2〜3つあり、莫大な金額だったんです。5億円はあるとの報道もありましたが、5億どころか10億はあったはずです」(別の後援会関係者)

 その後、若乃花が遺産相続を全額放棄する形で一度、事態は収束したが、「貴乃花は兄を敵対視。実は父・満氏が引退で切り落とした“髷”を、貴乃花は東京中野区に当時あった部屋の金庫にしまっていましたが、この“髷”が突如消えてしまったんです。おそらく貴乃花はいつかDNA鑑定に出そうとしていたのかもしれませんね。これで、完全に兄弟関係にピリオドが打たれました」(前同)

 さらに不仲に拍車をかけたのが、貴乃花の嫁・河野景子と若乃花の元嫁・花田美恵子の関係だという。「景子と美恵子は水と油で、まったく合わない。一説には美恵子は景子から“うちの横綱とお宅のでは格が違う”と言われたとか。一方、美恵子は、景子の悪口を頻繁に姑の紀子さんに吹き込んでいたと囁かれました」(二子山部屋関係者)

 そして、こうした不仲の根にあるのが、件の“種違い兄弟”説だ。前出のX氏が、こう初めて明かす。

「兄の若乃花は、こんな噂を“ただのデマ”と見ている。だが、貴乃花はいまだに完全に信じていて、自分の出生に思い悩み、“尊敬する父を裏切った”と母・紀子さん、最後は兄である勝さんまで恨むようになってしまったんですよ……」

 さらに10月1日発売の『週刊大衆』では、若貴兄弟の「本当の父親」に迫る。