角界に大きな衝撃が走った。9月25日、貴乃花親方が日本相撲協会に引退届を提出したと発表したのだ。

「貴乃花は今年4月に、相撲協会の理事を解任されています。いわゆる“貴の乱”の責任を取らされた形で、2階級も降格。一番下の“年寄”にされる処分でした。正直、貴乃花は協会内で居場所がない孤立無援の状態だったので、退職せざるをえなかったんだと思いますよ」(ベテラン相撲記者)

 かつて角界のヒーローだった貴乃花親方だが、その栄光には暗い話題がつきまとっていたのも事実。

「宮沢りえとの婚約破棄に始まり、洗脳騒動、そして兄・若乃花との確執……。特に若乃花と10年以上前に絶縁状態になってから、貴乃花は完全におかしくなってしまったようなんです」

 こう語るのは、貴乃花親方の後援会関係者だ。最近の貴乃花親方の言動も、すべて若貴の不仲が“元凶”と見る向きも多い。

「あの兄弟、もともとは大の仲良しだったんです。貴乃花が15歳で相撲部屋に入ると決意するや、勝(若乃花の本名)は“光司(貴乃花の本名)を一人で行かせられない”と言って自分も入門。その後、2人は身体が小さい分、誰よりも厳しい稽古を積んで、貴乃花が第65代、若乃花が第66代の横綱となり、相撲界初の兄弟横綱まで上りつめたんです。加えて互いを思いやり、切磋琢磨してきた戦友でもありました」(前同)

 そんな“日本一の兄弟”が、なぜ絶縁してしまったのか。

「そこには、若貴2人だけにしか分からない“深い闇”があるんです……。実は、あの2人が絶縁したのは、“父親が違う種違いの兄弟では……”という話が大きな原因だと聞いています」

 こう重い口を開くのは、若貴の出生の秘密をよく知る元藤島部屋の関係者だ。仮にX氏としよう。

 今回本誌は、このX氏から、若貴兄弟の間に渦巻く、兄弟仲を引き裂いた“新事実”を取材することに成功した。まずX氏の激白前に、角界では以前から囁かれていた“若貴は父親が違う”という説の概要を説明したい。

「まったく……誰も裏が取りようのない、信じ難い“異父兄弟説”が相撲界で今も飛び交っているんだけどね。中でも、まず最初に言われたのが、“兄の若乃花は、初代若乃花である花田勝治氏(故人)と、実母・藤田紀子さんとの間にデキた子”という、耳を疑うような話だね」

 こう語るのは角界関係者。ご存じ、若貴の母親は元女優の藤田紀子だ。その夫は、元大関の初代・貴ノ花の花田満氏(故人)。初代・若乃花は、満氏の実兄だ。

「つまり、この噂でいくと、“紀子さんは夫の兄である勝治氏と密かに通じあっていて、そこに生まれたのが勝氏”ということになる。当事者である若乃花の耳にも、この話は入っているようです。本人はどう思っているんでしょうか」(前同)

「輪島との間にできた子」という噂も
 にわかには信じ難い若乃花の噂だが、角界では以前から、悪意のある、さも“本当の話”のように語り継がれてきたのだという。だが、それだけではない。

「“弟の貴乃花は、紀子さんと元横綱の輪島の間にできた子ども”という噂もある。確かに紀子さんと輪島は昔から親しく、紀子さんと満氏、そして輪島は一時、一緒に住んでいたほど仲が良かったと言います。また、貴乃花の身体つきが輪島に似て肩幅がガッチリとしていたことから、“貴の父親は輪島だ”という説が、一気に信じられるようになってしまったんです」(同)

 当然、こうした噂話を耳にすれば、貴乃花が心を痛めるのがよく分かる。ここから兄弟仲は狂い始める。兄弟の不仲が表面化したのは、2005年。父であり、親方である花田満氏が55歳の若さで“口腔底癌”で亡くなったときだ。

「満氏が亡くなる直前、病院で闘病中の際、貴乃花は若乃花に対して病室への出入りを禁止。お見舞いもさせないようにしていたそうです。満氏が死去すると、遺体のある霊安室で罵り合う兄弟喧嘩をしたとも報じられました。以来、2人は一切、口をきかず、“絶縁関係”になったといいますよ」(病院スタッフ

つづく

日刊大衆2018年9月30日06時15分
https://news.infoseek.co.jp/article/taishu_61259/

写真https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/taishu/taishu_61259_0-small.jpg