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2018-09-30 10:09

 今月15日に亡くなった女優・樹木希林さん(享年75=本名・内田啓子さん)の告別式が30日に東京・港区の光林寺でしめやかに営まれた。夫でロックミュージシャンの内田裕也(78)が喪主を務め、長女でエッセイスト・女優の内田也哉子(42)、也哉子の夫で俳優・本木雅弘(52)らが参列した。

 “涙雨”が降りしきるなか、午前10時ごろから営まれ、女優の吉永小百合、岸本加世子、黒木華、松岡茉優、俳優の中居正広ら、多くの参列者が故人との別れを惜しんだ。喪主の内田も午前9時ごろ、関係者に囲まれ車いすで会場入り。関係者は「悲しんでいました」と様子を語った。

 葬儀の前には、本木が報道陣の取材に応じ「家族としては落ち着いて振り返る余裕がない状態ですが…」と心情を吐露。最期の日々については「春のうちに余命宣告を受け、私たち家族もそれに向き合っていきました。樹木さんは『自然に朽ちていきたい』と。とにかく“終幕”に向かって『普通でいてくれ』と言われました」と明かしていた。

 樹木さんの戒名は「希鏡啓心大姉」。希は樹木希林という芸名とまれなという意味を含む。鏡は生前、樹木さんが常々、話していた「人の心を映し出す鏡」という俳優としての心得を意味し、啓は本名の啓子から取られた。祭壇は胡蝶蘭、菊、かすみ草など1200本の花で飾られた。

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