貴よ、どこへ行く!? 25日に日本相撲協会へ「引退届」を提出し、角界から去る決心を固めた貴乃花親方(46=元横綱)の今後の“転職先”が注目されている。協会との関係を考えると相撲中継の解説者の道は難しく、ネットメディアなどでの相撲評論家としても厳しいところ。断絶状態の兄・花田虎上(47=元横綱三代目若乃花)と“同じ土俵”に上がるタレント転身も望み薄だ。そんな中、出版業界と永田町から“スペシャルオファー”が届くと取り沙汰されている。その中身は、協会に対するリベンジにもつながりそうだが――。

 貴乃花親方の“引退”は角界のみならず全国の相撲ファンにも大きな衝撃を与えた。ワイドショーはこの話題一色。スポーツ新聞だけでなく、一般紙もトップ級でこのニュースを伝えたことを見ても、存在感の大きさは計り知れない。協会側は、貴乃花親方が提出したのが「退職届」ではなく「引退届」だったとして受理していないが、もはや争点はそこではない。貴乃花親方の角界を去る決意は揺るぎないからだ。

 となると、気になるのは今後の身の振り方。相撲一筋でここまでやってきた“平成の大横綱”はこの先、何をして生きていくのか? 相撲ファンならずとも大いに心配ではある。

 入門を希望する子供たちに相撲を教えることを熱望しているが、それだけで生活を成り立たせるのは到底不可能。そんな事情を察してか各方面から、熱烈オファーが届いている。

 まずは出版業界。ある中堅出版社の幹部は「今の“角界の闇”を、ぜひ暴露本にして出してほしい」と熱望する。協会に身を置いた立場では決してできないことだが、辞めてしまえば誰に気兼ねする必要もない。

 角界の恥部を世の中に知らしめることは協会へのリベンジにもなり、何より自らが掲げていた「相撲界の改革」にもつながる。“無職”となった貴乃花親方にとって「ギャラは言い値でいい」(前出の幹部)という条件は、魅力的な話と言えるだろう。

 その一方で、永田町から政治家転身の勧めも出ている。

 かつての二子山部屋で貴乃花親方の兄弟子だった元関脇貴闘力(50)は、25日放送のAbemaTV「AbemaPrime」の中で「以前、俺は『相撲協会なんて辞めてしまえ! 国会議員にでもなって、協会の上の文部科学省に行って勝負してこい!!』と言ったことがある」と衝撃発言。これに対して貴乃花親方は「弟子がいるから…辞められないです」とちゅうちょした様子で答えたという。

 だが、その弟子たちも親方の元を離れる。障害がなくなった今なら、政治家転身も100%ないとは言い切れない。

 実際、永田町では来夏の参院選の目玉候補として、親方をピックアップする動きが早くも出始めているという。

「知名度は抜群ですからね。今年、スポーツ界ではパワハラなどの問題が多発。そういったものを是正しようとしてきたのが貴乃花親方ですから、国民に響く政策を出せると思う。与野党、放っておくはずがない。確実に出馬オファーはいく」(永田町関係者)

 角界を去っても、貴乃花親方の動向から目が離せない。

9/28(金) 11:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180928-00000005-tospoweb-spo