◆女子テニス 東レ・パンパシフィック・オープン最終日▽女子シングルス決勝 Ka・プリスコバ2(6―4、6―4)0大坂なおみ(23日・アリーナ立川立飛)

全米オープン女王の大坂なおみ(20)=日清食品=は、決勝で元世界ランク1位のカロリナ・プリスコバ(26)=チェコ=にストレート負け。
疲労からミスが多く、1995年大会を制した伊達公子以来の日本勢Vには届かなかった。
年間獲得ポイント上位8人が出場できるWTAファイナル(10月21日開幕・シンガポール)争いでは4位から3位に上がり、今季最大の目標にまた一歩近づいた。

疲れ切った大坂に、凱旋優勝をつかむ気力は残っていなかった。
凡ミスは26本を数え、何度もラケットを投げそうになるのをこらえた。
体が思い通りに動かず、「普段ならもう少し深く膝を曲げて返せた」。
第1、2セットともダブルフォルトが出たゲームでブレイクを許し、ブレイクチャンスは一度も作れなかった。
女子で4大大会初優勝後、次の大会でも決勝に進出したのは2012年全豪のV・アザレンカ(ベラルーシ)以来。
厳しい戦いを勝ち抜いたダメージは、地元の大声援を受けても克服できないほど重かった。

全米開幕の8月27日から約1か月で自身を取り巻く環境は大きく変わった。
世界ランク20位台だったシャイな20歳が新女王になり、連日報道陣が殺到。
一挙手一投足が世界中で大きく報じられ、普段はスポーツ報道が少ないワイドショーでも時間が割かれた。
「休む暇がない。この状況に慣れてはいない。(全米開催地の)ニューヨークから物事が早く過ぎていって、ゆっくり振り返る時間がない」

大好きな原宿で買い物を楽しむ余裕はなく、ほぼホテルに籠もりきり。過熱ぶりに困惑しながら、当然のように勝利を期待される地元で雄姿を見せたい一心で戦った。
「いいプレーはできた。自分を誇りに思う」。
全日完売したチケットを手に入れ来場した観客に応えるだけのプレーは見せた。

コート上のスピーチでは涙をこらえ、「来年頑張る」と答えたが、会見で最後にリラックス方法を聞かれると、「それが最後の質問でいいの? 本当に?」と笑顔が戻った。
エントリーしていた次戦の武漢オープンはウイルス性の病気で欠場すると発表。
29日開幕の中国オープンからツアーに復帰する。WTAファイナルは年間獲得ポイント上位8人が出場するトッププレーヤーの証し。準
優勝で305ポイントを加算し、また一歩出場に近づいた。少しの休養を経て、「私の中で重要な部分を占めている」というシンガポール行きへ、ラストスパートに臨む

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2018年9月24日 6時1分 スポーツ報知

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