Q

飲酒運転ひき逃げの刑事罰はどのくらいですか?知人の息子(30代前半)が逮捕されました。
飲酒検問を振り切って逃走中に、バイクと接触。バイクの男性に軽い怪我を負わせ、そのまま逃走。

逮捕後に飲酒していたことを認めました。飲酒運転ひき逃げ(ただし相手は軽い怪我)です。
もちろん初犯です。高校卒業後、真面目に働いてきた息子さんです。実刑になることはあるのでしょうか?


A

「実刑になることがあるか?」というよりも、ほぼ実刑判決が確定でしょう。
「飲酒運転」と「ひき逃げ」という、交通3悪の2つの犯罪を同時に犯したのですから、どうにもなりません。

相手の怪我が軽いのはあくまでも結果論であり、ラッキーであったというだけです。
怪我は怪我なので、その時点で「ひき逃げ」となります。まじめに働いていたとか、そういうことも関係ありません。

それが飲酒運転やひき逃げという犯罪に対する処分の現実です。そして処分は重いです。

飲酒運転によるひき逃げの場合、最低でも、

・自動車運転過失致死傷罪
・酒気帯び運転
・交通事故措置義務違反

の併合罪となります。これだけでもう実刑判決1〜2年は固いところです。
免許は当然取り消しとなり、最低でも数年間は再取得を拒否されます。