今年も巨人に厳しい秋がやって来る。4年連続のV逸が確定し、3位で苦戦するチームはCS進出に向けていよいよ正念場を迎える。
シーズンも佳境に入ったが、10月1日からは第1次戦力外通告期間が始まる。
大胆な若返りが図られた昨オフには球団の大ナタが振るわれたが、果たして今年はどうなるのか――。

残り10試合となり、2位のヤクルトに4・5ゲーム差をつけられ、最下位まではわずかに1・5差。チーム状態は芳しくないが、何とかCS出場権は確保したいところだ。

同時に過酷な現実が突きつけられる時期も迫ってきた。現在、巨人の支配下登録選手(上限70人)は69人。
内訳は投手34人、野手35人となっており、すでに杉内が今季限りでの引退を正式発表している。
来季の編成構想を見据えると、杉内を除いた68枠からどれだけが“カット”されてしまうのか。

最も大きな比重を占めそうなのがドラフト会議での獲得人数だ。
球団では今秋のドラフトについて、最大で8人の“大量指名”を想定。
岡崎スカウト部長は「去年は投手1人、あとは野手が7人。その前年が野手が1人であとは全員投手(6人)。今年は半々ぐらいかな」とバランスを重視する見通しを示している。

さらに、シーズン中の不測の事態に備えて緊急補強枠を空けておく必要があり、育成から支配下に昇格させる枠も埋めるわけにはいかない。
来季開幕時の支配下人数は「66人程度」を念頭に、ドラフト結果との兼ね合いもあるにせよ、FA補強なども考えると12人以上ははじき出される計算となる。

また、今季の開幕時には育成だったメルセデス、アダメスの両投手に加えて内野手のマルティネスの外国人3選手、外野手では松原の計4人がシーズン中に支配下登録となった。
球団内には「支配下にしたばかりの選手は切りづらい」との声もあり、そのしわ寄せが日本人選手に向けられる可能性もある。

若返りへ大きくかじを切った昨オフには、退団した助っ人2人を除いても、先日現役生活にピリオドを打った村田が戦力外となったのをはじめ、引退者も含めて14人に上った。
大幅な血の入れ替えは今年も避けられそうにない。

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9/19(水) 16:45配信