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――今は男の方が弱いって言いますよね。

【きぃりぷ】男の方がメソメソしちゃってた。ギャルは切り替えが早いから、「この人は合わない」と見極めるのも早いんです。そういう意味ではギャルってマセてるのかも。

――それはどうして?

【きぃりぷ】いい意味でも悪い意味でも、ギャルって人から目をつけられやすいんです。だから仕事でも厳しくされるし、そのぶん成長するのかも。絡まれるから年上や仲間とのコミュニケーションもうまくなるし(笑)。それに、個性が強い子って、それを気に入ってくれる大人も多い気がします。

■失敗と成功の繰り返しから生まれるギャルの「最先端カルチャー」

――今と昔のギャルの違いってなんですか?

【きぃりぷ】今も昔もギャルって結局はマネっこ。マネしてマネして、足し算引き算が上手いのがギャル。前は足すことが大事だったけど、今のギャルは引き算も上手ですよね。

――以前の『egg』ギャルは“足し算ギャル”が多かったわけですが、きぃりぷの周りのギャル事情は変化しましたか?

【きぃりぷ】『egg』が復活する前って、地元のドンキに行ってもダイヤモンドラッシュのつけまは全然売れてなかった。だけど、『egg』が復活してからは、何店舗かドンキを回らないと見つからなくなった。それに、ガングロファンデーションの粉も全部売れてる。「マジですか?」と思う流れが来てる。地元の茨城の話だけど(笑)。

――YouTubeを見ててもギャルネタが増えてきた気がします。

【きぃりぷ】パラパラの動画とか増えたし、つけまの付け方の動画なんかも上がってる。YouTubeやインスタを見ても、一周まわって“強めギャル”に興味を持つ人が増えてるんだと思う。

――青山テルマさんのMusic Video『世界の中心〜We are the world〜』ではパラパラのバックダンサーをしてましたよね。動画の反響は大きいですか?

【きぃりぷ】インスタで(視聴者から)メッセージが来て「メイクの真似したら、いつも下がっていたつけまが上がるようになりました」とか、「目がパッチリになりました」と言ってくれて。その子たちはギャルってわけじゃないんだけど、普通の子でもギャルメイクを活用できるんですよね。まつげが上がらないとか、鼻を高く見せたいとか、それって女の子なら誰もが思うこと。ギャルメイクを真似したら改善されたって人も多いんです。

――ギャルメイクは応用が利くんですね。

【きぃりぷ】清楚な子も、ギャルメイクをポイントで取り入れたらメイクの悩みを克服できたりする。だからギャルって最先端だなと。私は中学生の時につけまを重ね付けして、カラコンも2枚重ねてた。ピアスは画鋲で空けてたし(笑)。そうやってギャルが突き抜けたことをやっていると、失敗も成功もあって、そんなとこからファッションの“最先端”が生まれるかもしれないですよね。